国内外の映画祭での活動や、King GnuやMILLENNIUM PARADEなど著名アーティストのミュージックビデオを多数手がけることで知られている、アニメーション作家でありアーティストの山田遼志の個展が、東銀座のアートスペースSHUTL(シャトル)にて行われることになりました。

RYOJI YAMADA Solo exhibition
CITYNESS 2012-2026
2026.10.23(Fri)〜31(Sat)
10/27.28 CLOSE
at SHUTL
〒104-0045 東京都中央区築地4丁目1−8
13:00~19:00
入場料 1000円
Openning Night(チケット制)
22日木曜日
17:00~19:00 Opening Party
19:00~20:00 Secret Live
Closing Party
31日水曜日 17:00〜20:00
公式サイト
https://shutl.shochiku.co.jp/exhibition/cityness-2012-2026/
ArtSticker
https://artsticker.app/events/165233
山田遼志は多摩美術大学在学中の2010年より作品制作を開始し、アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ、国内外の数多くの映画祭で作品を発表してきました。2018年には文化庁新進芸術家海外研修制度によりドイツへ渡り、アニメーション作家アンドレアス・ヒュカーデに師事。帰国後は、自主制作を継続する一方、ミュージックビデオや広告などのコミッションワークにも活動の領域を広げています。2025年には初個展を開催し、来場者は一週間で1300人を超えました。
本展では、2014年の《Waiter》、2017年の《Hunter》、そして2025年に完成した、インターネット未公開の《Builder》からなるアニメーション作品「CITYNESS」三部作の上映、近年制作されたドローイングなどを発表します。
三作品を通して山田が繰り返し描いてきたのは、都市の内部で個人が集合し、群衆や共同体、制度といった個人とは異なる存在が形成されていく過程です。一人の人間が集団の一部となること。異なる個体が集まることで、一人では生み出せなかった文化や運動が生まれること。そして成立した集合が、再びその内部にいる個人へと作用していくこと。CITYNESSの制作を終えた現在、こうした関心はアニメーションという形式を越え、ドローイングや絵画、立体へと展開しています。
山田の制作は、意味を持たないドローイングから始まります。自動筆記にも通じるような線や形が作者の意図から逸脱していくなかで現れた像を手がかりに、アニメーションではメタファーやシンボル、アレゴリーによって意味が組み立てられていきます。
しかし、映画の完成が制作の終点ではありません。構築された意味は再び解体され、ドローイングや絵画、立体へと還元されていきます。一度アニメーションを経験した線は、もとの線には戻らず、また新たな線や像を呼び込む。意味から逃れ、意味をつくり、再び壊す。それは思考を常に疑う問いになります。その循環が、現在の山田の制作を複数のメディアへと広げています。
会場では「CITYNESS」三部作とともに、大型ドローイングをはじめとする新作・未発表作品を展示します。また、ZINEやポスター、アパレルなど、作品が展示空間の外へと展開していくための複数の媒体も発表予定です。
アニメーションから始まり、ドローイングへ。そして再び、運動や都市、群衆へ。
約十年以上にわたり制作されてきた「CITYNESS」の完結を起点に、山田遼志のこれまでと現在、そしてその先へと広がる作品世界を、ぜひ会場でご高覧ください。
ステートメント
線を描くという行為を通して、個と集合の関係について考えている。
一本の線には、描く身体の速度や震え、迷いが残る。同じ形を繰り返し描こうとしても、完全に同じ線を描くことはできない。そのわずかな差異を連続させることで、静止しているはずの像に運動が生まれる。アニメーションを制作するなかで、長い間この現象を見てきた。
近年、その関心は時間の中に並ぶ線から、空間の中に集積する線へと広がっている。
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一人ずつ人間を描いている。それなのに、いつからそれは群衆になるのだろう。
一つ一つの石、一つ一つの建物、一人一人の身体。それぞれ異なるものが反復され、集積すると、やがて私たちはそれらを一つの像として認識する。群衆、都市、共同体、文化もまた、そのように生まれているのかもしれない。
しかし、集合は個体を消してしまうだけではない。異なるものが集まることで、一人では生み出せなかった運動や文化が生まれることもある。そして生まれた集合は、今度はその内部にいる個体へ作用し始める。
私はその循環に惹かれ、同時に危うさを感じている。
異なるものが、いつ一つになるのか。
一つになったものの中に、差異はどこまで残ることができるのか。
アニメーション、ドローイング、絵画、漫画といった複数の形式を往復しながら、私はその境界を描こうとしている。

About
1987年生まれ、東京都在住のアニメーション作家。多摩美術大学大学院グラフィックデザイン専攻修了。文化庁芸術家海外研修員としてドイツに留学。株式会社mimoid設立に参加。広告映像業界などに携わりながら、作品制作を行う。アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめとし、国内外で数多く上映歴を持つ。代表作にSaccharin / TONGO(2025)、Builder(2025)、Millennium Parade/Trepanation(2022)、KingGnu/Prayer X(2018)など。
CV
2011 多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業
2013 多摩美術大学大学院博士前期課程グラフィックデザイン研究領域修了
2018 文化庁海外派遣研修一年研修員採択 ドイツフィルムアカデミー交換留学
2020 株式会社mimoid共同設立
Filmography/Biography
2013 Waiter
2017 Hunter
2019 Firehead
2020 「短編アニメーションの〈いま〉を知る」特集上映
2021 The Edge Of Animation(アキバタマビ21・グループ展)
2022 KA/SO(Khu・コレクティブ作品)
2022 新千歳空港国際アニメーション映画祭メインビジュアル
2025 Builder(未公開)
2025 CITYNESS LaLaLa,Brothers(個展)
2026 CITYNESS 2012-2026(個展)
受賞/主な上映歴
2026 ひろしまアニメーションシーズン 日本依頼作品部門グランプリ(TONGO)
2026 アヌシー国際アニメーション映画祭ミッドナイト部門入選(Builder)
2026 エトランジェ国際映画祭短編部門入選(Builder)
2023 新千歳空港国際アニメーション映画祭 ピッチ賞(寒山拾得)
2017 タリンブラックナイト映画祭短編部門入選(Hunter)
2017 アヌシー国際アニメーション映画祭短編部門入選(Hunter)
2014 文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品選出(Waiter)
2014 アヌシー国際アニメーション映画祭学生部門入選(Waiter)
2014 イメージフォーラムフェスティバル 優秀賞(Waiter)
Publish
映像作家100人2013,2015,2023
協賛
mimoid.inc/ Johnny Walker/ Taguchi Factory/ (What it isNt)
本記事は、mimoidが2026年10月16日にPR TIMESで発表したプレスリリースを原文のまま掲載しています。
元のリリース:音楽、映像、アート。その境界を越えるアニメーション作家・山田遼志の個展「CITYNESS 2012–2026」、東銀座にて10/23より開催




