制作現場と教育現場からアニメアーカイブを考える 『アニメアーカイブビジョン』第7弾が11月25日にアニメ東京ステーションで開催

制作現場と教育現場からアニメアーカイブを考える 『アニメアーカイブビジョン』第7弾が11月25日にアニメ東京ステーションで開催

シリーズ第7弾のテーマは「制作現場のアーカイブ×教育現場の現在値」

アニメ東京ステーションは、東京都と一般社団法人日本動画協会が運営する、日本のアニメを展示する拠点です。「ANIMEをもっとおもしろく、ANIMEをずっと未来へ」をモットーに、日本のアニメの魅力を世界へ発信しています。国内外からの来場者数は、2026年10月18日時点で336,842人に達しています。

同施設では、2024年度からシンポジウム『アニメアーカイブビジョン』を開催しています。2026年度は『アニメアーカイブ最前線』を共通テーマに、全3回の開催を予定しています。好評のうちに終了した第6弾『アニメ映像アーカイブ最前線―映画アーカイブの現在地から捉える、”アニメ”アーカイブの近未来』に続き、第7弾『制作現場のアーカイブ×教育現場の現在値』が11月25日(水)に開かれます。

アニメアーカイブには、保存と利活用という両輪のバランスが求められます。シリーズの第1弾から第6弾では、アニメアーカイブが「文化と産業の未来を創る資産」であり、「アニメの未来を支えるインフラ」であるという認識が共有されました。あわせて、その実現に向けて長期的な基盤を整える重要性も明らかになっています。

第6弾には、国立映画アーカイブと映画演劇文化協会の各代表、映像アーカイブに関する知財の専門家が登壇しました。アーカイブを支える基盤として、また各分野の専門家が情報を共有し連携するためのツールとして、データベースが果たす重要な役割が議論されました。さらに、技術、権利、資料の利活用、観客づくりといった幅広い観点から、アーカイブ活動を続けていくための方策についても意見が交わされました。

第7弾で掘り下げるのは、制作現場で今何が始まっているのか、そして教育現場に今何が足りないのかという問いです。移り変わる制作環境における実務の現状やデータベースの役割、データ・フォーマットの変化、AI技術、利活用、そしてアーカイブの必要性と可能性について探求します。

プログラム(予定)

  • 第1部:社内アーカイブの現状 紙・デジタル・データベース・AIの可能性
  • 第2部:クロストーク第7弾『制作現場のアーカイブ×教育現場の現在値』、質疑応答

※内容は変更される可能性があります。

シンポジウムの登壇者

  • 井上 剛(いのうえ たかし)/株式会社オー・エル・エム AID部部長:1997年にオー・エル・エムへ入社。2011年からアニメーションプロデューサーとして『ダンボール戦機』『妖怪ウォッチ』シリーズなどを手掛け、「OLM TEAM INOUE」として多数のTVシリーズ・劇場版の制作を担当。2023年からは制作2部部長として制作部全体を統括しています。2026年にアニメ先端技術推進部(通称「AID(Anime Innovation Development)部」)を立ち上げ、AI技術をアニメ制作へ組み込む活動を社内外問わず展開。2026年3月にはVFX-JAPANセミナーで四倉達夫氏とともに、アニメ制作現場におけるAI活用の調査プロジェクト「ANIMINS」の知見を共有しました。
  • 四倉 達夫(よつくら たつお)/株式会社オー・エル・エム・デジタル 取締役/テクニカルスーパーバイザー:株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)音声言語コミュニケーション研究所でフェイシャルアニメーションやリップシンクの研究等に従事し、JST CRESTのアニメ制作高効率化プロジェクトにも参画。2009年にオー・エル・エム・デジタルへ入社し、現在は同社R&D部門の統括と、オー・エル・エムでのAID部担当役員を務めています。制作現場に寄り添った映像技術の研究開発を推進しており、経済産業省(METI)および新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けたプロジェクト「ANIMINS(アニミンズ)」では代表を務めていました。共著『テクニカルアーティストスタートキット』でCEDEC2012著述賞を受賞しています。
  • 鈴木 勝(すずき まさる)/株式会社白組 企画制作本部 Solution Expert:2004年の入社後、2021年までシステム部部長として社内システム管理を担当。入社当初からPCの調達方法を見直して制作機材を安定供給する体制を整え、コンピュータ、ネットワーク、レンダーファーム、ストレージを一つのITシステムとして捉えて制作規模に合わせて発展させてきました。現在はSolution Expertとして、社内外の連携パートナーとの問題解決を中心に活動。『friends もののけ島のナキ』『永遠の0』『STAND BY ME ドラえもん』『海賊とよばれた男』などの映画をはじめ、アニメ、CM、ゲーム、展示映像などの制作を、ネットワーク・サーバ・ソフトウェアなど“デジタルマネージメント”の面から支えています。本シリーズでは、2026年3月の第5弾『アニメアーカイブの保存と利活用』にも登壇しました。
  • 三上 浩司(みかみ こうじ)/東京工科大学 メディア学部 学部長 教授:慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、日商岩井株式会社(現双日株式会社)で家庭用ゲーム機の通信対戦サービスや3Dメタバース事業の立ち上げに従事。その後、株式会社エムケイで3DCGを利用したゲーム開発、アニメ制作のプロジェクトに参画し、東京工科大学に移ってアニメやゲームの制作技術と管理手法を研究しています。2001年から2009年にかけて「プロフェッショナルのためのデジタルアニメマニュアル」を編纂し、フィルム技術とデジタル技術の橋渡しを支援。また、2004年からは本格的なゲーム開発者育成カリキュラムを大学で実施しています。これまでに多くの人材をアニメ業界、ゲーム業界に輩出しています。博士(政策・メディア)。

司会・進行は、アニメ東京ステーションのアーカイブ担当である植野淳子(うえの じゅんこ)氏が務めます。植野氏は一般社団法人日本動画協会のデータベースアーカイブ委員長であり、株式会社アーイメージの代表でもあります。

開催概要と第8弾の予告

  • シンポジウム名:アニメアーカイブビジョン2026-2027 第7弾『制作現場のアーカイブ×教育現場の現在値』
  • 開催日:11月25日(水)18:00~20:00
  • 会場:アニメ東京ステーション 特設会場 14階(東京都豊島区南池袋2-25-5 藤久ビル東五号館)
  • 募集人数:約50名(事前申込・抽選)
  • 申込締切:2026年11月16日(月)23:59まで
  • 協力:一般社団法人日本動画協会 データベースアーカイブ委員会

参加にあたっての注意事項などは、申込ページで確認できます。なお、シリーズ第8弾として、(仮)『アニメを埋蔵文化にしないために!利活用をいかに考えるか?』が2026年12月に開催予定です。開催内容は変更される可能性があります。

アニメ東京ステーションの施設情報

  • 名称:アニメ東京ステーション(略称:アニメ東京)
  • 場所:藤久ビル東五号館 地上1~2階、地下1階(東京都豊島区南池袋2-25-5)、池袋駅東口から徒歩4分
  • 営業時間:11:00~19:00(最終入場は18:45まで、企画展示は18:30まで)
  • 休館日:月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、翌日を休館日とする)、年末年始、臨時休館等
  • 入館料:無料

来館の際は、公式サイトで最新情報を確認するよう案内されています。公式SNSはX(@animetokyo_info)、Instagram(@animetokyostation)、YouTube(@アニメ東京ステーション)で展開されています。

出典:AJA